ネット上で、時おり泉口友汰選手は守備が下手という発言が見られます。はたして、本当に泉口友汰選手の守備は下手なのでしょうか？
守備が下手という評価が一部にありますが、泉口友汰選手の守備成績を数字で見ると、決して守備が下手とは言えない場面も多くあります。
この記事では、泉口友汰選手の守備が下手と言われる背景や、守備率が低いと感じられる原因、そして守備以外の活躍を丁寧にご紹介します。
泉口友汰は守備が下手？
泉口友汰選手は「守備が下手」という評価は当てはまりません。むしろ、守備で非常に高い安定感を見せており、チームから信頼される内野手です。
守備が下手だと誤解されることがあるかもしれませんが、数字や指標からその評価は覆されます。
守備成績を数字で確認
まず守備率に注目します。泉口友汰選手の2024年の一軍守備成績（セントラル・リーグ、巨人）は以下の通りです。
| ポジション | 試合数 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 二塁 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
| 三塁 | 4 | 3 | 4 | 1 | 0 | 0.875 |
| 遊撃 | 48 | 61 | 121 | 2 | 21 | 0.989 |
このように、泉口友汰選手は遊撃手として48試合出場で守備率.989と非常に高い安定感を示しています。
遊撃手として守備率が.970台でも「合格水準」とされる中で、泉口友汰選手の数値はそれを大きく上回っています。
この高い守備率は、守備が下手とは反対に、非常に堅実で安定した守備力の証明です。2025年でもセ・リーグ遊撃手として守備率.971、失策6は同ポジションで2位タイに位置しており、守備が下手と言える状況ではありません 。
守備指標での評価
次に守備指標の面を確認します。2024年のデータでUZRやDRSの公表は限られていますが、WARにおける守備評価やゲーム内評価では、泉口友汰選手は「捕球」「スローイング」「肩力」などで安定感のある評価を得ています 。
実戦でも逆シングルでのスライディングキャッチや、正確な送球が注目されています 。このような場面からも、守備が下手とは無縁で、むしろ守備力が泉口友汰選手の強みとなっています。
泉口友汰が守備下手と言われる背景
泉口友汰選手が「守備下手」と言われる背景には、単なる事実ではなく誤解や比較、注目度の変化といった要素が絡んでいます。
泉口友汰選手の守備力は安定して高く、本当に「守備下手」と断じる評価は適切ではないと言えるでしょう。
以下の泉口友汰選手が守備下手と言われる背景をまとめます。
失策数だけで判断すると見えてこない点
泉口友汰選手がエラーを記録した場面は少なくありませんが、実際の守備成績は高水準を維持しています。
たとえば2025年5月、一塁ベースカバーのタイミングがズレ、記録上は泉口友汰選手がエラーとして扱われましたが、実際には二塁カバー役の戸郷翔征選手の動きが影響しており、泉口友汰選手だけの責任とは言えません 。
「記録上は泉口選手にエラーがついているんですが、一塁のベースカバーに入る戸郷選手のベースカバーがちょっと遅れている。それで泉口の標的がベースから戸郷選手に変わってしまった。そして戸郷選手に投げようとしたことでボールが逸れてしまった」
引用元：Yahoo!ニュース
守備下手という評価は、こうした記録という表面的数字だけで判断されがちです。
守備率が低い原因
泉口友汰選手は難しい打球に対して積極的に動くスタイルです。
また、平凡とも見えるフライでも反応が遅れる場面があり、そうした一瞬のミスが注目を集めてしまうことがあります。
結果として守備率が若干落ちる可能性はありますが、それは守備が下手なわけではなく、プレーへの積極性や難易度への挑戦を示していると解釈できます。
攻撃面での貢献も踏まえた評価論
2025年シーズン、泉口友汰選手は打撃面でも大きく成長し、リードオフマンとして注目されています。
打撃が好調になると、守備の小さなミスがより目立つようになります。守備下手という言葉が出るのは、そうした打撃との比較による視覚的な錯覚が働いている可能性が高いです。
泉口友汰の守備以外の面はどうか？
泉口友汰選手は守備以外の面でも攻撃に大きく貢献しており、特に打撃での安定性と得点圏での勝負強さが光っています。守備以外に注目すると、チームにとって欠かせない攻撃面での存在であるといえます。
打撃成績
まず、打撃成績を確認すると、
2024年シーズンは一軍66試合で打率.201、出塁率.280、長打率.268、OPS.549という結果でした 。
一軍における打撃貢献度は平均をやや下回るレベルですが、守備以外の面では得点圏での活躍や選球眼による出塁が評価されています。
得点圏打率
次に、得点圏打率について触れます。2024年は得点圏打率が.267という数字があり、リーグ平均近辺です 。得点圏での打撃は守備以外の面でもチームに貢献しており、プレッシャー場面に強さを見せています。
セイバーメトリクス指標
また、守備以外の面で注目されるのがセイバーメトリクス指標です。RC（Runs Created）は約12.69、RCAA（平均以上得点創出）は–4.36で、打撃面での総合貢献度は平均をやや下回っていたと分析できます 。
ただし、RCの数値自体は中堅手としてまずまずであり、守備以外の面では数値化しにくい出塁力やチャンス対応力が存在しています。
二軍での成長
守備以外の面での成長が見られるのはファームでも同様です。二軍成績では打率.286、出塁率.377、長打率.325と良好な成績を残しており、守備以外の面での打撃力向上が明らかです。この結果が一軍昇格やスタメン起用につながっています。
補足として、守備以外の面で泉口友汰選手には選球眼の良さが見えています。2024年は四球18、三振24でBB/K比が約0.75と高めです 。攻撃以外の技術とも言える出塁力の安定性は、守備面とは別に重要な価値をチームにもたらしています。
まとめ
本記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 泉口友汰は守備が下手と言われることがあるが、実際の守備成績や守備指標を見ると守備が下手とは言い切れない。
- 守備が下手という評判には、失策数や守備率だけで判断される傾向や、他選手との比較による印象が影響している。
- 泉口友汰は守備だけでなく、打撃成績や得点圏打率、セイバーメトリクス指標など攻撃面でも成長を続けている。
- 二軍での経験も活かし、一軍でバランス良く活躍している。
守備が下手という言葉だけでは測れない、泉口友汰選手の真価と今後の成長に期待が持てます。
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