高校球児として注目を集める横山温大選手の活躍の裏側には、横山温大選手の両親の深い愛情と支えがありました。
横山温大選手が先天的なハンデを乗り越え、甲子園で輝くことができた理由には、横山温大選手の両親の思いと努力が大きく影響しています。
この記事では、横山温大選手の両親がどのようにして横山温大選手を支え続けたのか、家族のエピソードとともにご紹介します。
話題の高校球児・横山温大とは?

- 名前:横山温大(よこやま はると)
- 生年月日:2007年7月17日
- 学校:岐阜県立岐阜商業高等学校
- 学年:3年生(2025年8月時点)
- 身長/体重:170cm/70kg
- 投打:右投/左打
- ポジション:外野手(主にライト、レフト)
- 背番号:9
甲子園でも注目、岐阜の片腕外野手
横山温大選手は、左手の指がないという特異な身体的条件を抱えつつも、高校野球の全国の舞台で輝く存在です。
2025年夏の甲子園では、県立岐阜商業高校の外野手として出場し、鋭い打撃と俊敏な守備で注目を集めています。
初戦の日大山形戦では、右手一本で同点タイムリーを含む2安打1打点の活躍を見せ、チームを勝利へ導きました。
先天的ハンデを乗り越えたその背景とは?
横山温大選手は生まれつき左手の人差し指から小指がないという状態で医師からそのことを告げられた両親は、最初は野球は難しいのではないかと考えたといいます。
幼い頃に「みんなと同じ手になるのか」と両親にたずねたという純粋な心情は、家庭に失われたものへの疑問と希望を同時に内包していました。
家族構成と両親の思い
両親はどんな人?
横山温大選手は岐阜県各務原市で3人きょうだいの末っ子として誕生しました。
父・直樹さんは障害を知った当初こそショックを受けたものの、「人よりも練習しなければ上にはいけない」と励ましを続けました。
母・尚美さんは「野球ができないのではないか」と率直に感じた瞬間もあったものの、横山温大選手が好きな野菜カレーを手作りするなど、食事面で支え続けました。
兄・昂大さん、姉・香穂さんとの関係
兄と姉が野球をしていた環境は横山温大選手にとって大きな影響でした。
幼少期から兄姉に憧れ、バットを振る姿を見ながら野球への情熱を育んできたことは、家族の絆が彼の原点になっています。
兄・昂大さんや姉・香穂さんは、甲子園へ導く存在として、横山温大選手のサポートと励ましを欠かしませんでした。
中学時代と高校進学(県岐商)への道のり

中学時代の“二刀流”経験
中学時代、横山温大選手は「江南ボーイズ」に所属してピッチャーと外野手の二刀流に挑戦しました。
守備では右手にグラブをはめ、捕球後の瞬間に素早くグローブを外して右手で送球するという独自の「握り替え」動作を身につけました。
代表者からは、左手の指がない状況でバットの握りが難しいにもかかわらず、県岐商のレギュラーという難関を突破した努力を讃える声がありました。
高校に入って外野一本に転向
中学時代から名門校で野球を続けたい思いが強かった横山温大選手は、県岐阜商業高校への進学を明確な目標にしました。
家族は入学前からバッティング練習に付き合い、母は食事で応援するなど全面的に支援しました。
県立岐阜商業高校に進学した横山温大選手は、当初は投手としてスタートしましたが、高校1年秋に外野手へ転向してから実績を積みました。
右手を中心にした筋力強化や「握り替え」スピードを上げる練習を継続し、技術力を磨きました。
ハンデを“武器”に変えた努力と工夫

右手を中心にした筋力トレーニングと握り替え練習
横山温大選手は右手を中心に鍛えることに注力しました。
特に高校入学後、打撃と守備での押し込みを強化するためウエートトレーニングも取り入れ、右手に負担をかけ過ぎない工夫とともに筋力強化をすすめました。
また、瞬時の「握り替え」は反復練習によりスピードを極限まで高める努力を継続しました。
監督・キャプテンの評価
藤井潤作監督は横山温大選手を「足・守備・打撃の三拍子がそろった選手」と評価し、信頼を寄せてレギュラーに起用しました。
河崎広貴キャプテンは「みんな以上に努力して尊敬している」と語り、チーム内でも信頼が厚い選手であることが窺えます。
SNSや現地で届く励ましの声
甲子園での横山温大選手の姿を見て、「自分も頑張ろう」とSNS上で励ましの声が多数寄せられました。
スタンドで見守る両親の姿も感動を呼び、多くの人に勇気や希望を与える存在となっています。
甲子園での活躍と成果

夏大会での驚異的成績(打率.526、安打多発)
岐阜大会を戦う中で横山温大選手は、連続して安打を打ち続け、岐阜県大会では6試合で19打数10安打、打率.526という驚異的な数字を残しました。
その打率の高さは、ハンディキャップをものともせずに成果を示した証です。
初戦(甲子園)での同点タイムリーなどの活躍
甲子園初戦では同点タイムリーを含む2安打1打点という活躍で、チームに勝利をもたらしました。
チェンジアップを右手一本で振り抜いた同点打は観客の喝采を浴び、彼の努力の成果が一打に結びついた瞬間でした。
藤井監督・スタンドの父の姿勢
横山温大選手の打席での快音に父・直樹さんは「すごいな」と感慨深げに見守りました。
グラウンドでは監督からの信頼を得て活躍する姿があり、スタンドでは両親の誇らしげな表情が映る感動の場面が何度も演出されました。
ドラフト評価とプロへの可能性

現時点での世間評価や注目度は?
ドラフトに関する明言は少ないですが、横山温大選手は甲子園での活躍を受けて高校野球界全体から注目が集まっています。
ハンディを乗り越えた姿と成果は、プロのスカウトにとって興味深い魅力であると想像されます。
「ハンデを武器に」「勇気を与える存在」としての期待の声
SNSや報道では、横山温大選手は「ハンディを武器にできる」「同じ境遇の人に勇気を与える存在」という期待の声が広がっています。
横山温大選手が持つストーリー性は、多方面から注目されており、ドラフトへの熱い視線にもつながる可能性があります。
今後の成長ポイントとプロを目指す上での課題と期待
今後の成長には、さらなるフィジカルの強化と技巧の向上が不可欠です。
右手一本でのプレーは既に高いレベルへ洗練されており、守備・打撃・俊足の三拍子をさらに安定させることが横山温大選手のプロへの道を切り開く鍵となるでしょう。
まとめ
横山温大選手は、先天的に左手の指がないというハンディキャップを抱えながら、小学校時代から野球に打ち込み、家族の支えを糧に県立岐阜商業高校でレギュラーを掴み、甲子園という夢の舞台で躍動しています。
家族構成と両親の愛情が礎となり、中学時代の二刀流による技術と努力の積み重ね、高校時代に外野手へ転向した判断が彼の成長の鍵となっています。