10月は1年の中でも株主優待銘柄が少ない時期ですが、その分選び抜かれた魅力的な優待がそろっています。
約35銘柄と数は限られていますが、配当利回りも高く、内容の質が高い優待が多いことが特徴です。
この記事では、2025年10月に注目の株主優待銘柄をランキング形式で紹介し、配当利回りや株主優待内容、利回り数値まで詳しく解説します。
限られた銘柄の中から、配当と優待の両方を効率良く狙うためのポイントをわかりやすくお伝えします。
10月は高配当&株主優待が少ない!
10月は年間を通じて高配当銘柄や株主優待銘柄の数が比較的少ない月です。
配当金や株主優待を重視する投資家にとって、10月は他の月よりも選択肢が限られます。
そのため、10月の配当金や株主優待を狙う場合は、銘柄を慎重に選ぶ必要があります。
理由としては、株主優待が10月に権利確定する銘柄は約35銘柄と、1年の中では少数にとどまっており、3月や9月に比べると銘柄数が少ないという特徴があります。
高配当銘柄でも、10月に集中している銘柄数は限られているため、利回りが高い銘柄自体も限られてしまいます。
ただし、10月の株主優待は、食品やギフト券、自社製品などの質が高い優待品が多く、銘柄数は少なくても内容に充実感があります。
また、10月優待の中には、投資金額がやや高めの銘柄や長期保有で優待が増えるものもあり、一見数が少なく感じても、狙い目の銘柄は存在します。
しかしながら、全体的には優待や高配当を目当てとした銘柄の数は他の月より控えめなため、分散投資や他の月も意識した戦略が必要となります。
【2025年版】10月株主優待人気ベスト5!高配当株もあり
2025年10月の株主優待人気ベスト5をランキング形式で表にまとめました。
10月は株主優待銘柄の数が少なめですが、内容や人気度の高いものに注目が集まっています。
以下は2025年10月に人気の高い株主優待ランキング上位5銘柄の概要です。
| 順位 | 銘柄名 | コード | 配当利回り (%) | 株主優待内容 | 最低投資額(円) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | AB&Company | 9251 | 約2.15 | オンラインストア買い物券(7,000円相当) | 約130,000 | 優待と配当の総合利回り約7.35% |
| 2 | 萩原工業 | 7856 | 約4.41 | カタログギフト(自社商品など) | 約170,000 | 長期保有で優待増加の制度あり |
| 3 | エイチ・アイ・エス | 9603 | 約1.42 | 旅行割引券など | 約140,000 | 旅行関連優待、長期保有も魅力 |
| 4 | 神戸物産 | 3038 | 約0.68 | Gyomacaカード(業務スーパーで使えるポイント) | 約380,000 | 食品優待として高評価、長期保有も魅力 |
| 5 | テンポスホールディングス | 2751 | 約0.26 | 食事券(8,000円相当) | 約350,000 | 飲食関連優待、根強い人気を誇る |
10月の株主優待は数が少ないものの、厳選された優待内容が特徴で、長期保有を視野に入れた優待充実銘柄が多いのが魅力です。
以下に2025年10月の株主優待人気ベスト5の各銘柄の株主優待の詳細を以下に記載します。
第1位:AB&Company(9251)
- 保有株式数100株以上の株主に、同社オリジナル商品(シャンプー等)を販売するオンラインストアで利用できる割引券または優待券を贈呈します。
- 100株以上200株未満で7,000円相当のオンラインストア割引券(1万円以上の購入で7,000円の値引き)。
- 200株以上500株未満で10,000円相当の優待券。
- 500株以上600株未満で20,000円相当の優待券。
- 600株以上では20,000円相当の優待券か26,000円相当のオリジナルドライヤーが選択可能。
- 優待券は複数商品に使用可能ですが、つり銭や繰越は不可。毎年1月の定時株主総会後に発送され、申込み受付期間は6ヵ月間(7月末まで)です。
第2位:萩原工業(7856)
- 100株以上で1,000円相当の自社製品やマスキングテープ、QUOカードから選べるカタログギフトが贈呈されます。
- 3年以上の長期保有株主には優待品の内容が2倍に増加する優遇制度があります。
- ただし、2026年10月をもって優待制度は終了予定のため、現在が最後のチャンスとなります。
第3位:エイチ・アイ・エス(9603)
- 旅行割引券やパッケージツアー割引券などの旅行関連優待が提供されます。
- 保有株式数によって割引額が異なり、多くの株主から人気を集めています。
- 長期保有でさらに割引額が増える優待制度もあり、旅行好きの投資家に魅力的です。
第4位:神戸物産(3038)
- 業務スーパーで使えるGyomacaカード(ポイントカード)として優待が提供されます。
- 食品優待として人気が高く、実用的な優待内容が株主の支持を得ています。
- 保有株式数によってポイント付与額が変わりますが、2025年10月も根強い人気です。
第5位:テンポスホールディングス(2751)
- 飲食店やレストランなどで利用可能な8,000円相当の食事券が株主優待として贈られます。
- 飲食業界の影響もあり、投資家の支持が根強い優待です。
- 保有株数に応じて金額が変わりますが、利便性の高さが評価されています。
まとめ
10月の株主優待は数が少ないものの、その中には配当利回りが高く、長期保有優遇のある萩原工業や高い総合利回りを誇るAB&Companyなど魅力的な銘柄が揃っています。
2025年10月は優待銘柄約35種と限られますが、優待内容の質と配当利回りの高さで十分に投資価値があります。
ただし、優待廃止予定の銘柄もあるため、今後の動向を注視しつつ、慎重に銘柄選びをすることが重要です。
この記事のランキングと解説を参考にして、10月の配当金と株主優待を賢く獲得して下さい。

