インドネシア・バリ島で日本人高校生による万引き事件が発覚し、SNS上で急速に広がりました。
報道によると、修学旅行中の京都大谷高校の生徒が関与した可能性があるとされ、ネット上では「犯人が特定された」などの噂まで出ています。
しかし、事実関係はどうなっているのでしょうか？
この記事では、事件の概要、学校の背景、噂の真偽、そしてバリ島の治安事情を徹底的に解説します。
バリ島で起きた万引き事件とは？
バリ島ウブドのカジェン通りにある土産物店で、2025年12月3日または4日に京都大谷高校の修学旅行生徒複数名がTシャツなどの衣類約10点をリュックに詰めて万引きしたことが、防犯カメラ映像により確認されました。
事件は現地店舗のCCTV（防犯カメラ）が捉えたもので、日本語を話す男子生徒らしき3人組が商品を素早くカバンに詰め込む様子が記録されました。
12月5日頃に現地在住日本人がInstagramやThreadsに動画を投稿し、X（旧Twitter）へ拡散。
バリ島の観光地で起きた日本人高校生の集団万引きとして、地元で話題化しました。
学校のSNSアカウント削除や修学旅行記事の非公開化が「隠蔽」と批判を呼び、犯行の手口が手慣れている点から常習犯の疑いも指摘されています。
バリ島警察の正式捜査は進行中ですが、未成年者であるため少年法適用が予想されます。
事件の時系列表
| 日付 | 主な出来事 |
|---|---|
| 12月3-4日 | バリ島ウブド土産店で生徒3人組が衣類万引き（CCTV記録） |
| 12月5日 | 現地日本人がSNSに動画投稿、Xで拡散開始 |
| 12月6日 | 学校Instagram削除・修学旅行記事非公開、「隠蔽」批判 |
| 12月8日 | 学校公式サイトで窃盗確認・謝罪発表 |
この事件はバリ島での日本人イメージを損なう重大事案として扱われています。
修学旅行中の京都大谷高校生徒が関与？
京都大谷高校（正式名称：大谷中学・高等学校）の研修旅行生徒がバリ島で万引きしたことが学校自身により公式確認されました。
12月8日の学校長名義の声明で「複数の生徒が窃盗行為に及んだ」と認め、被害者や海外の日本人への影響を深刻に受け止めています。
学校は京都市東山区の私立中高一貫校で、毎年海外研修旅行を実施。
今回のバリ島訪問は12月初旬の予定と過去記録が一致し、黄色タグ付き団体がCCTVに映ったことで特定が進みました。
学校声明では「事実確認が終わり次第、経過と対応方針を報告」とし、謝罪を表明。
ネット上では、バリ島での万引きの犯人として厳しい声が上がっていますが、学校は事態の深刻さを認識し指導を強化する方針です。
学校側の対応ポイント
犯人の名前が特定されたという噂の真相は？
犯人の個人名や顔写真などの具体的な特定は公式には行われていません。
SNSや5chでの名前特定投稿は憶測に基づくもので、学校・警察とも実名公表を避けています。
未成年保護の観点から、プライバシー配慮が優先されています。
拡散のきっかけはCCTV動画で、匿名掲示板で「大谷高校生徒」との推測が広がりました。
一部で顔写真や名前が投稿されましたが、根拠は学校の修学旅行記録やタグの一致のみ。
学校SNS削除が疑惑を助長しましたが、公式発表では個人情報は一切触れられていません。
誤情報拡散のリスクが高く、無関係者への名誉毀損が懸念されます。
現地警察の捜査結果待ちで、極刑主張などの過激意見も見られますが、少年法適用が妥当です。
京都大谷高校とはどんな学校？
京都大谷高校は京都市東山区にある中高一貫校で、浄土真宗の教えを基盤とした教育を行っています。
偏差値はおおむね48～55程度で、学力面だけでなく人格教育や道徳教育の充実でも評価されています。
学校の基本情報
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 京都大谷高等学校 |
| 種別 | 私立・中高一貫校 |
| 所在地 | 京都市東山区 |
| 偏差値 | 約48～55（コースによる） |
| 教育方針 | 「念仏の心で生きる」「思いやりを学ぶ」 |
| 修学旅行 | 海外・国内の両方を実施し、異文化交流を推進 |
| 主な進学先 | 同志社、立命館、関西大学など |
学校は学問だけでなく「命・心・他者の尊重」を重視している点で知られています。
つまり、人としての根本的なモラル教育を大切にする方針を掲げています。
今回の万引き事件の噂が事実無根であった場合でも、こうした教育理念が揺らぐ危険性があり、学校関係者は社会的影響の大きさを懸念しています。
バリ島の治安と万引きの厳罰事情
結論から言うと、バリ島では万引きや窃盗の扱いは日本より厳しく、観光客であっても一切の例外はありません。
事件の重さに関わらず、万引き行為は犯罪として立件される可能性があります。
バリ島の法律事情
- バリ島を含むインドネシア刑法では窃盗罪に最長5年の懲役刑が定められています。
- 観光客であっても、刑事訴追を免れることはできません。
- 罰金刑では済まないケースが多く、社会的信用を大きく損なう結果となります。
関連する過去事例
- 日本人観光客がホテルで備品を持ち帰り、現地報道されたケース。
- 外国人旅行者がスーパーマーケットで商品を万引きし、拘束・強制退去になった例。
これらは観光地全体の信頼を損ねる要因となりました。
バリ島は宗教的にも規律を重んじる地域であり、「盗む行為」自体が重罪視される文化があります。
旅行者が注意すべきポイント
- 現地では「意図せず持ち出した」場合でも万引きとして扱われる可能性がある。
- 修学旅行中は特に、指導教員が生徒の所持品確認を徹底することが重要。
- 倫理指導と法教育を事前に行うことで、トラブルを防止できる。
まとめ
学校は対応を進め、ネット社会の責任を再認識させる出来事となりました。安全な修学旅行のため、指導強化を期待します。