金足農業高校のエース兼主将として舞台に立つ吉田大輝選手は、兄弟の結束とオレンジ色のグラブに刻まれた「天下」の刺繍という象徴を胸に、自らの野球スタイルを確立しながらプロを目指す強い決意を備えています。
この記事では、兄弟のプロフィールからグラブをめぐるエピソード、そして兄弟が築いてきた金足農の伝統、兄との比較までを包括的に整理します。
吉田大輝と兄弟のプロフィール
兄・吉田輝星

- 名前:吉田 輝星(よしだ こうせい)
- 生年月日:2001年1月12日(24歳)
- 出身地:秋田県潟上市
- 身長/体重:175cm/83kg
- 投打:右投右打
- 学歴・経歴:天王小学校(天王ヴィクトリーズ)→天王中学校(軟式野球部)→秋田県立金足農業高等学校 → 日本ハムファイターズ(2019年ドラフト1位、2019年~2023年所属)→オリックス・バファローズ(2024年より移籍)
- ドラフト:2018年 日本ハム1位指名
- ポジション:投手(本格派右腕)
オリックスで投手として活躍してきた吉田輝星投手は、2018年夏の甲子園で金足農業高校を準優勝に導き、日本中に“金農旋風”を巻き起こしました。
当時から兄弟の結びつきは強く、弟の大輝選手も常にスタンドから観戦し、甲子園の晴れ舞台に憧れ続けてきたことが伝えられています。
兄・吉田輝星投手は“明るくてやんちゃ”という性格で金足農を牽引し、その存在が弟・大輝選手の成長を大きく後押ししました。
弟・吉田大輝

- 名前:吉田 大輝(よしだ たいき)
- 生年月日:2007年4月23日(18歳)
- 出身地:秋田県潟上市
- 身長・体重:179cm・85kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 学歴・経歴:天王ヴィクトリーズ(小学校時代)→天王中学校(軟式野球部)→秋田県立金足農業高等学校野球部(3年生)
吉田大輝選手は1年春にはベンチ入りを果たし、2年目からエースとして活躍し始めました。
最速146kmをマークし、2025年夏の秋田大会でも5試合を投げ抜いて、決勝では延長10回完投(1失点)という圧倒的な安定感を示しチームを甲子園へ導きました。
エースとしても主将としてもチームを率いる存在になっています。
吉田大輝のグローブと兄・輝星とのエピソード
兄・吉田輝星投手から18歳の誕生日にプレゼントされた赤いオレンジ色のグラブは、「天下」と刺繍された文字が施され、頂点を目指す決意が込められています。
大輝選手はそのグラブで練習に励み、甲子園のマウンドにも立っています。
小学校時代から「絶対に輝星投手を超えてやる」と意識し続け、努力を重ねてきた背後には、兄弟愛とライバルとしての認識が深く関係しています。
グラブには兄・吉田輝星投手が自身に続けと渡した思いが刻まれており、その象徴性は“プロで兄と共に野球をしたい”という将来への強い想いを抱かせる源となっています。
兄弟で築いた金足農の伝統

吉田兄弟の両名が金足農業高校のエースとして甲子園に立ったことで、投手伝統の継承と進化が校内外で強く意識されるようになりました。
兄・輝星投手が2018年に起こした“金農旋風”の瓦礫の上に、弟・大輝選手が再び甲子園出場を果たすことで、金足農業高校は全国的な注目を集める強豪校としての地位を固めています。

兄弟二人が“金農旋風”の原動力となったことで、チームには歴史と誇りが息づき、ピッチング哲学や投手としての性質が二世代にわたって形成されてきたといえます。
吉田大輝と兄・輝星の比較
吉田大輝選手と兄・輝星選手の比較について、主なポイントは以下の通りです。
項目 | 弟・吉田大輝 | 兄・吉田輝星 |
---|---|---|
最速球速 | 高校時代146km、2025年夏公式戦で144km | プロで記録した最速151km前後 |
投球スタイル | 制球力と総合力重視。完成度の高い投球で安定した試合運びが持ち味 | 剛速球と気迫で押すタイプ。高校時代から全国区のスターとして注目を集めた |
評価 | 中日・岡野スカウトなどから「完成度が高く、勝てる投手」と言われる | 全国的な評価を得た高校時代の実績が原点。プロ入り後は苦労したが影響力は大きい |
性格 | もの静かで極度の人見知り。父によると兄弟とも違ったタイプ | 明るく、やんちゃで負けん気。田舎出身ながら注目を浴びた存在 |
共通点 | 気迫ある投手センスと背番号「1」への重責を受け継ぐ兄弟の象徴的存在 | 同じ伝統を背負い、兄弟の絆を象徴する存在 |
吉田大輝選手は兄譲りの気迫と投手としてのセンスを持ちながら、コントロールと精度を重視し、チームを左右する勝負強さがあります。
一方で、兄・吉田輝星投手は圧倒的な速球と精神的な存在感でテレビにも映える活躍を続けました。
まとめ
- 吉田大輝選手と兄弟は秋田県金足農業高校の名門野球部で投手として活躍している。
- 兄・吉田輝星選手が2018年に巻き起こした「金農旋風」は弟・吉田大輝選手によって継承された。
- 吉田大輝選手はエース兼主将としてチームを牽引し、甲子園でも活躍している。
- 兄弟は性格や投球スタイルに違いがあるが、強い絆で結ばれ切磋琢磨している。
- 兄から贈られた「天下」と刺繍されたグローブは兄弟の絆と将来の夢を象徴している。
- 吉田兄弟が築いた投手伝統は金足農業高校の誇りであり、全国的にも注目されている。



今後も吉田大輝選手と兄弟の活躍が金足農業高校の歴史に新たな1ページを刻んでいくことが期待されます。